秋ドラマ、「いちばんすきな花」がAVOD(広告付き動画配信)で断トツ1位 「silent」ほど話題にならないのはなぜか

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 秋ドラマのAVOD(広告付き動画配信)の再生数は「いちばんすきな花」(フジテレビ)がトップを独走中だ。フジは昨年放送の「silent」の成功で味をしめ、配信に狙いを定めたと言われるが、同じフジのドラマでも再生数を落としている作品もある。秋ドラマの最新配信事情を探る。

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 10月12日に放送された「いちばんすきな花」の初回視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)は5・9%と決して高くはないが、AVODの再生数は306万回で首位となった。TVerのお気に入り登録数も今期の民放ドラマでは最速で100万を突破、第2話のAVODも290万回を記録して1位だった。民放プロデューサーは言う。

「生方美久さんの脚本で、村瀬健さんのプロデュース、音楽も演出も『silent』と一緒ですから、まさに再結集です。若い女優とイケメン俳優が出演して、1ショットのバストアップの映像やゆったりとした長台詞が多いため、スマホやタブレットの1・5倍速でも見やすいという共通点があります。もっとも、AVOD再生数は『silent』の初回443万回、第2話489万回には及びません。やはり、口コミに乗りにくいのが原因でしょう」

 具体的には何が違うのだろう。

「『silent』はわかりやすい恋愛モノだったので、共感もできて友人にも話しやすかった。全11話中で9回もTwitter(当時)の世界トレンド1位になったほどです。登場人物も川口春奈(28)と目黒蓮(26)の二人がメインで、そこに夏帆(32)と鈴鹿央士(23)が絡む程度でした。一方、『いちばんすきな花』は、なんと“クアトロ主演”です」

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