「彼に利用された」「本当にひどい人」 サントリー新浪社長の封印された「女性秘書とのトラブル」

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“本当にひどい人だった”

「私はA子さんから直接、新浪さんに対する恨み節を聞いたことがあります。彼女は新浪さんについて“本当にひどい人だった”と言っていました」

 そう明かすのは、三菱商事元幹部である。

「何でも、新浪さんが小島副社長に近づくために彼女を利用して、ローソンの社長になったら用済みとばかりに捨てられた、という話でした。A子さんと新浪さんには男女の関係もあり、A子さんとしては恋人だと思っていたけれど、新浪さんはそうは思っていなかった。ローソン社長になるために利用する目的で自分に近づいてきた、といった話をしていました」

 新浪氏は29歳の時に社内留学制度を使って米ハーバード大に留学。2年でMBA(経営学修士)を取って帰国した後、熱海のリゾートマンションを買ったことを、後に雑誌の取材で明かしている。

「新浪さんは当時、その熱海の物件を別荘として利用していたらしく、A子さんはそこを度々訪れた、と話していました。新浪さんがそこでローソン社長になるためのプレゼン資料を作っているのも見たことがある、と。もちろん私は二人の男女の関係を裏付けるような場面を目撃したわけではありませんが、とにかく彼女がしきりに新浪さんへの恨み節を漏らしていたのは事実です」(同)

 新浪氏とA子さんの関係や異例の人事について、三菱商事の広報部は、

「個人のプライバシーや個別人事に関するご質問にはお答えしていません」

 と言うのみだった。

 新浪氏にもサントリーを通じて取材を申し込んだところ、次の回答が寄せられた。

「ご質問にあるような事実はございません。プライベートな質問につきましては、回答を控えさせていただきます。貴社の度重なる誹謗中傷は新浪の名誉を棄損する違法な行為であり、ここに厳重に抗議いたします」

 新浪氏は経済同友会の代表幹事であり、また内閣府経済財政諮問会議の民間議員でもある。その発信力は際立っており、ある時はジャニーズ問題で厳しい姿勢を見せ、またある時は「45歳定年制」をぶち上げて波紋を呼ぶなど、新浪氏の影響力は一企業内に収まらない。

 その一方で、これまでに「週刊新潮」が報じてきたパワハラや不可解な不動産取引など、新浪氏には「辣腕のプロ経営者」とは別の顔が見え隠れする。

 にもかかわらず、なぜこれらは一切報じられなかったのか。ある財界関係者は、サントリーの莫大な広告費などがメディアの「タブー」を醸成しているのだと指摘する。多くのメディアにとって、密接な関係を持つ企業やそのトップの後ろ暗い面を報じるわけにはいかないのだと――。11月9日発売の「週刊新潮」では、新浪氏の裏の顔について詳しく報じる。

週刊新潮 2023年11月16日号掲載

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