「お前らやってないだろうな」 ヤクザが特殊詐欺・強盗に注力する時代、「ルフィ事件」の関係が疑われて高山若頭に呼び出された組織は?
高山清司若頭に呼びだされ
特殊詐欺や強盗と暴力団との関係という点でいえば、いまだに全容が解明されていないのが通称「ルフィ事件」である。渡辺優樹、今村磨人、藤田聖也、そして小島智信の各容疑者は強盗殺人や強盗殺人未遂容疑などで繰り返し再逮捕されている。
その奪った金品の上納先として、6代目山口組の3次団体・福島連合(上部団体は3代目弘道会)が噂されたことがあった。事実、福島連合の福島康正会長と佐藤正和若頭が6代目の高山清司若頭に呼ばれ、ルフィとの関連で事情を聞かれたこともあったという。
「福島会長と佐藤若頭はその場で、“天地神明に誓って、我々は本件に関与していません”と説明したようです。実のところ、ルフィとの関連では神戸山口組の井上邦雄組長(写真参照)との結びつきの方が強かったはずですがね。ただ、呼び出しとの関係は不明ですが、その後、福島会長から佐藤若頭に代替わりすることが決まったと聞きました。12月半ばの弘道会の事始めのタイミングで盃直しをする手はずとのことです。また、弘道会内では、野内組、稲葉地一家、高山組に比べて抗争事件に関する成果が物足りないとの評価がつきまとっていました」(先の竹垣氏)
福島会長は引退せず総裁ポストに就くのだという。ルフィとの関係について各方面からさまざまな指摘を受け、疲弊したのではないかと見るムキもあるようだが……。捜査の進展や今後の公判は、ヤクザらも注視せざるをえないようだ。
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