大谷翔平、大手代理人でも予測不能なFA契約「初めてカネを決め手にするかも…」 ド軍ともエ軍とも断言できない“OHTANIのアメリカ化”という「不確定要素」

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巷間、噂の「ドジャース」最有力だが

 今オフも「おカネは二の次かもしれない」との見方は根強く存在している。前出の代理人は、大谷の価値観を踏まえ、金銭を除く判断材料の優先順位を、以下のように分析する。

(1)優勝の可能性が高い戦力
(2)手術からのリハビリを含め二刀流に負担が軽い温暖な気候の本拠地
(3)他に有力な日本選手がいないこと

 総合すると、西海岸の強豪球団が最適解で、巷間取り沙汰されるようにドジャースが最有力とした。6年間在籍したエンゼルスは(2)の点でドジャースよりアドバンテージがあるかもしれないが、(1)の点ではドジャースに太刀打ちできない。やはり資金力も豊富なドジャースをいの一番の移籍先候補として挙げざるを得ないようだ。

 この基準なら、過去の日本選手が西海岸とともに好んできたニューヨークを筆頭にした東の球団は条件面でドジャースを凌駕するしかない。しかし「大谷は副収入も莫大で、数千万ドル程度の差なら問題にしないだろう。大谷の気持ちをカネで揺さぶることは容易ではない」(MLB担当記者)。

「アメリカナイズド」の証しはアシックスとの決別

 確かに、これまでの大谷ならカネでは動かなかっただろう。だが、前出の代理人は「今の大谷は、以前の大谷ではないかもしれない。アメリカで暮らして6年が経った。野球をビジネスとして捉える考え方が全くないわけではないようだ」とみる。

 そして、その根拠に昨オフのアシックスとの契約破棄を挙げた。

 大谷は今季から用具メーカーを一新した。スパイクとグラブをニューバランス社、バットをチャンドラー社に変更。プロ入り時から長く用具を愛用してきたアシックスとの契約を打ち切ったのだった。

「アシックスを切ったことは驚きだった。ニューバランスの契約は数億円のアシックスの契約の20倍ほどだったようだ。大谷は、アシックスは切らないと思っていたので、やはり考え方がアメリカナイズとされたというか、当たり前のビジネス感覚のようなものが芽生えてきたんだなと感じた。来季所属球団を選ぶ上でも、無視できないファクターになっている」

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