ヘンリー王子とメーガン妃を「ネタキャラ」扱い 米風刺アニメにまた“出演”で思い出す「クソ詐欺師」呼ばわりされた過去

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夫妻を「クソ詐欺師」呼ばわりしたSpotify幹部

 契約解消を報じた英米メディアの一部が「原因は夫妻側にある」と匂わせた理由は、夫妻制作のポッドキャスト番組が3年間でたった12本という事実による。この見方を裏付けたのはSpotifyの幹部であるビル・シモンズ氏の発言だった。

 シモンズ氏は自身のポッドキャスト番組で、夫妻が制作した番組の少なさに苦言を呈し、さらに夫妻を「クソ詐欺師」呼ばわりした。契約内容の詳細などは語られていないが、Spotify側からすると夫妻の“仕事”は支払われたカネと見合っていなかったことになる。

 これが「ファミリー・ガイ」で執事が言った「“誰も知らない何か”に対する数百万ドル」の元ネタになった。そこにメーガン妃風キャラの「25万ドルのために『デルタコ』のインスタ投稿」発言が加わると、米国では「何をしているのか不明だが楽に稼いでいる有名人」というイメージが確立されているとわかる。

 予期せぬ形で注目された「デルタコ」は、公式Xで「今日もあなたたちの投稿を待ってます」とノリの良すぎるコメントを返した。米大衆紙「ニューヨーク・ポスト」によると、ヘンリー王子が今年の米エンタメ業界でネタにされたのは、アニメ2作以外に2回。2月のグラミー賞授賞式で司会のトレバー・ノアが、トーク番組で司会のジミー・ファロンが、それぞれヘンリー王子の自叙伝「Spare」の内容をジョークにした。

 米国ではネタキャラ枠に入った夫妻。「ファミリー・ガイ」の件は英国でも報じられているが、かなり以前から英国民は“呆れモード”に入っている。常に批判の先頭に立つ大衆紙「デイリー・メール」(電子版)ですら、初報と「時代遅れの風刺アニメで使い捨てのギャグネタになり下がった」という記者の過激なコラムを1本掲載したのみだった。

 ネタキャラ扱いとはいえ、米国のほうがまだ少しは関心が高いということか。

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