インバウンドの回復をよろこんでいる場合でない その陰で起きているもっと怖いこと
外国人観光客が増えた、という実感を抱いている人が多いのではないだろうか。実際、9月の訪日外国人観光客数は、日本政府観光局(JNTO)の推計で218万4300人に達し、2019年同月比で3.9%減。すなわち、コロナ禍以前の実績にほぼ並ぶところまで回復した。
これで4カ月続けて200万人の大台を突破したことになる。ただ、私が9月や10月に京都や箱根を訪れたとき、あまりに外国人が多く、すでにコロナ禍以前を上回っているのではないかと思った。だから上記のデータに対し、意外と増えていないという印象さえ抱いたが、訪日した人数以上に外国人が多く感じられるのには理由があった。...