「最多勝」や「新人王」を獲得も以後パッとせず…「1シーズン限定」で輝いた“忘れがたき選手”
自己最多の18勝を挙げてチームも優勝
今年のプロ野球もシーズンの全日程が終了し、首位打者、最多勝などの各タイトルも確定した。過去には、プロ初タイトルをきっかけに飛躍した選手がいる一方で、タイトル獲得以後、目立った成績を残すことができず、1シーズンだけの輝きで終わってしまった選手がいる。【久保田龍雄/ライター】
その一人が、1988年、18勝4敗、防御率2.60で最多勝と最高勝率の二冠に輝き、星野中日の初Vに貢献した小野和幸である。
81年、ドラフト外で西武に入団した小野は、イースタンで当時新記録の15勝を挙げ、“和製バレンズエラ”と呼ばれた。...