兄の不祥事で注目される吉田沙保里の「ズレっぷり」 時代遅れの「イケメン好きキャラ」に批判も
自分を貫くのは「不器用」か「傲慢」か? アスリートからタレントに転身することの難しさ
アスリートには、つらい練習に耐えて大きな結果を出すという、修行僧のような清廉さと一生懸命さが求められる。だから雄弁なタイプよりも、不器用で寡黙なタイプが好まれることも多い。何か才能が突出している人は、一般社会に合わない部分があって当然というイメージもある。
けれどもタレントに転身したからには、いつまでも不慣れで口下手なキャラを押し出すわけにはいかない。人気商売である以上、周囲や時代の感覚に合わせて対応を変える器用さもときには必要だ。自分の思った道を貫き続ける吉田さんの、裏表のないまっすぐさは魅力でもある。しかし、今のままでは変われないという不器用さではなく、変わるつもりがないという傲慢さを感じ取る人が増えてしまうだろう。
「勝てば官軍」は「負ければ賊軍」と続く。家族との向き合い方も含め、吉田さんが霊長類としてもタレントとしても「最強」の好感度タレントとして勝ち続けられるか、時代に合わない「敗者」に転落するか、今が正念場ではないだろうか。