兄の不祥事で注目される吉田沙保里の「ズレっぷり」 時代遅れの「イケメン好きキャラ」に批判も
霊長類最強女子と誉れ高い、吉田沙保里さんの周囲が騒がしい。兄である栄利氏によるレスリング教室の生徒への体罰が報じられ、その内容と吉田家の対応が反感を呼んだ。スクープした「週刊現代」によれば、2015年、栄利氏はレスリング教室の練習に参加していたコーチの息子(当時6歳)に平手打ちをして、ケガをさせたというものだ。最終的には救急車も呼ぶ事態となったというから深刻である。
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沙保里さんがやったことではないものの、この一件が隠ぺいされていた背景には、表沙汰になると彼女の五輪出場に影響を及ぼすといった要素があったのではないか、と指摘されているため、まったく無関係と言い張りづらいのは事実だろう。
「身内の犯行」に見て見ぬふりをしていれば、共犯と同じだと見なされるのは最近、別のケースでも見られた構図である。
栄利氏に対しては、レスリング連盟からは、今年9月に「2年間の指導者資格停止処分」が下されたという。栄利氏は津レスリング協会の会長も辞任したというが、被害者に吉田さんの母が放ったという「あんた、まだグジグジ言うとんの?」という言葉や、地元警察による「もみ消し」対応など、町ぐるみの隠ぺい体質だと批判の声が上がっている。
沙保里さんは、X(旧ツイッター)上でこの件について「兄の愚行」を謝罪したが、それでもなお吉田一家に対しては厳しい目が向けられている。
華やかなイメージチェンジや交友関係 下着モデルの抜てきに「カン違い」の声も
吉田さんといえば、好感度の高いアスリートの筆頭格。オリンピックでは3大会連続で金メダルに輝き、現役引退後もバラエティー番組で見せる朗らかな人柄はお茶の間を魅了した。ドラマやCMにも次々と起用され、最近では「ストリートファイター6」のウェブCMでの春麗姿が話題に。世代を問わず、まさに国民的人気を誇る女性タレントとしてのセカンドキャリアを築いている。
注目度が上がる一方で、アンチの声も増えてきた。よく見るのは、「カン違い」という言葉である。化粧気のなかった競技者から一転し、まつげエクステにカラコン、巻き髪など次々におしゃれを楽しむ姿や、下着モデルに抜てきされたニュースには心ない声も寄せられていた。
深田恭子さんなど多くの有名人、タレントとの華やかな交友関係が反感を買ったこともある。ここ数年、結婚願望を口にすることも多い吉田さんだが、イケメンタレントにはしゃぐ様子に、何となく苦々しい思いを抱えていた視聴者も少なくないようだ。
そこには先の報道にも通じるものがある。無邪気さと表裏一体の鈍感さだ。それが彼女の「最強」を育んだ思想であり、見ようによっては傲慢さに転ぶ「弱点」なのではないだろうか。
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