【リニア問題】静岡・川勝知事が今度は国交省調査に逆ギレ 「必死にイチャモンをつけているようなもの」
罵倒が続く異常事態
国交省の発表を受け、その日のうちに川勝知事は「停車本数が増加する方向性を国として示してくれたことを歓迎する」と評価するコメントを発表した。
ところが、事態は誰もが予想しなかった方向に動き出す。「歓迎する」とコメントした知事が、3日後の定例記者会見で国交省の調査結果を痛烈に批判したのだ。担当記者が言う。
「『今度の国交省の発表には呆れた。内容がお粗末』とこき下ろしたのです。知事の批判には正論の部分もあります。ダイヤを編成するのは民間企業のJR東海ですから、『国交省がダイヤを決めることはできない』という指摘は正しいと言えます。ただ、静岡県もかつて『東海道新幹線に「静岡空港新駅」が設置された場合のダイヤ』を独自に検証しました。静岡県もダイヤを決めることができないはずですが、自分がしたことは忘れているようです。とにもかくにも、それ以外は建設的な批判などは皆無で、調査結果を『単なる頭の体操』、『本当に高級官僚のする話なのか』などと、ひたすら感情的に非難し続けたのです」(同・記者)
問題の定例会見を詳しくて見てみよう。まず川勝知事は、国交省が調査結果を発表するまで時間がかかったことが不満らしい。
新幹線のダイヤは「スマホで簡単に調べることができる」と言い放ち、「どうして10月までかかったのか」と疑問視。挙げ句の果てには「国交省はその仕事を忘れていたということか」と言い出した。
とはいえ、国交省の調査は単にダイヤを調べただけではない。新幹線からリニアへの転移数を算出したうえで経済効果を試算しているわけだから、それらにある程度、時間がかかるのは仕方ないだろう。
知事は試算を《小学校5年生でできる計算》と批判した。当たり前だが、転移数や経済効果の試算を小学生ができるはずもない。
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