“人質立てこもり”捜査はどう行われるのか 元捜査一課長、捜査員が証言、深川通り魔事件で川俣軍司に突入する緊迫の瞬間
なぜ、埼玉の現場に警視庁が?
10月31日に埼玉県蕨市で起こった拳銃使用による人質立てこもり事件は、発生から約8時間後の午後10時20分ごろに埼玉県警が突入、人質強要処罰法違反の疑いで同県戸田市の鈴木常雄容疑者(86)を逮捕した。
この事件では、管轄する埼玉県警捜査1課だけでなく、警視庁捜査1課特殊班(SIT=Special Investigation Team)も現場に派遣された。警視庁SITは、今年5月25日に長野県中野市で起きた警察官を含む4人が殺害され、解決までに12時間を要した猟銃立てこもり事件にも派遣されている。...