【大谷翔平】新たな移籍先にフィリーズ急上昇の背景 山本由伸と“夢の二枚看板”も画策か
大谷の胸中は?
当の大谷は「チームMVP」の表彰があった9月30日以降(現地時間)、公の場に姿は見せていない。代わって、代理人のネズ・バレロ氏(60)が米メディアに追い掛けられるようになったが、徹底して「沈黙」を貫いている。これまではメディアにも協力的だっただけに、「何かある」と勘ぐる向きも強くなってきた。
「エンゼルス残留、という線も捨てきれません。大谷は二刀流の理解者としてエンゼルスのスタッフに感謝しています。不満があるとすれば、チームが弱いことでしょうが」(前出・同)
だが、エンゼルスの大谷残留に向けた動きが全く見えてこないのも気になるところだ。
話は2月20日の春季キャンプまで遡るが、貝になる前のバレロ氏は米メディアの要請に応じていた。「今季シーズン中、残留交渉も行われると思うが?」の質問に対し、こう返していた。
「シーズン中にそこまで意味のある対話をするのは難しいと思います。大谷の意思として、シーズン終了までその議論を持ち越す可能性のほうが高いと思います」
大谷は、ワールドシリーズが終わってから去就について考えるということだろう。エンゼルスは大谷の「シーズン中は何も考えたくない」の意向に添って残留交渉をしなかったが、それは「交渉の出遅れ」にもなった。9年連続でポストシーズンマッチに進出できなかった状況を立て直すには、まずはカネを出すしかない。
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