【大谷翔平】新たな移籍先にフィリーズ急上昇の背景 山本由伸と“夢の二枚看板”も画策か

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「大谷、Who?」

 米球界はワールドシリーズの真っ只中。だが、それと同時進行で新聞紙面やスポーツ専門チャンネルなどで記者や評論家たちが様々な予想を繰り広げているのが、フリーエージェント(以下=FA)市場の行方だ。その主役は、なんといっても大谷翔平(29=エンゼルス)である。

「インターリーグでドジャースとエンゼルスが対戦した今年7月、ドジャー・ス タジアムのファンは『来季はいっしょに戦おう』の大合唱でした。試合後、普段はエンゼルスを取材しないドジャース担当のメディア陣も『ドジャースに来てください』と言わんばかりの質問を続けていました」(米国人ライター)

 大谷は苦笑いするしかなかった。

 地元のロサンゼルスで“歓迎ムード”となったのは、「ハイスクール時代の大谷を最初に視察したのはドジャースだった」という噂がひろまっていることが影響している。実際は、入れ替わりで卒業した菊池雄星(32=ブルージェイズ)へのスカウティングの流れだったというのが真相だが、この盛り上がりをよそに、地元ファンをびっくりさせたのが、地区シリーズ敗退後のドジャースの会見だった。

 3年連続でシーズン100勝以上を挙げながら、毎回ワールドシリーズ進出を逃しており、今オフの大型補強によるチーム改造は不可欠と見られていた。その補強に関するやり取りのなかで、大谷の名前が出ると、「Who?」と、アンドリュー・フリードマン編成本部長が聞き直したのだ。

「額面通りに受け止めれば、ドジャースは大谷争奪戦から下りたことになります。とはいえ、MLBのルールで、ワールドシリーズが終了して正式にFAになるまでは、他球団の選手の話はできないことになっている。フリードマン編成本部長が大谷を諦めるとは思えません。今季、開幕ロースターのチーム総年俸が3億5300万ドル(約528億円)になったメッツにも相当するような大型補強を仕掛けてくると見られています」(前出・同)

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