“暴力横綱”と叩かれ廃業した横綱・双羽黒 「このまま時が流れて…」本人が生前に語っていた心境とは

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おかみさんの痛々しい写真まで公開され

 昭和62年12月、相撲界にショッキングな事件が起こった。

 現役の横綱・双羽黒が、所属する立浪部屋の師匠と揉め事を起こし、しかも、その仲介に入ったおかみさんにケガを負わせ、部屋を出て行ったという。

 三角巾で腕を吊ったおかみさんの痛々しい写真まで公開され、「暴力横綱」と叩かれた双羽黒は、現役続行のピンチに立たされた。

 そして、大晦日――。緊急理事会を開いた日本相撲協会は、双羽黒の廃業処分を決める。

「相撲道の違いで、これ以上、師匠(立浪親方)に付いていけません。...

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