「なんで俺がこんな病気に!」「収録に向かう途中に泣き叫び…」 アルツハイマーを告白した梶原しげるが語る前兆と黒柳徹子への感謝

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車の中で、泣くわ叫ぶわ

竹村 本当に今は落ち着いていますからね。「徹子の部屋」の収録日が一番最悪だったんです。

梶原 あははははは!(大爆笑)

竹村 あの日、僕が迎えに行った時、なんか、パジャマのまま出てきたんですよ! 「今日は竹ちゃん、俺、ダメだぁ!!」って言って。ろれつも回っていなかったですね。「俺、今日はダメだぁ! こんなんでいいのかぁ! できないよぉ!」って。僕は「梶原さん、行きますよ」って冷静に言って。「諦めて下さい」って。で、しばらくして着替えてやっと出てきたんですよ。まだ時間に余裕はあったんです。でも、車の中ではもう、泣くわ叫ぶわで。

梶原 あ、そう……(覚えていない様子)。

竹村 「なんで俺がこんな病気になっちゃったんだよ!!」って。

梶原 珍しいシーンですよね。うーん。

ビンタされて目の色が変化

竹村 僕に対して、バカ野郎、この野郎って言うんじゃないんです。ずっと自分を責めているんですよ。「竹ちゃん、なんで俺がこんな病気になっちゃったんだよぉ」とずっと泣きながら叫んでいました。

梶原 全く覚えていない。

竹村 で、スタジオに着いて、抱きかかえるようにして入り口をくぐって。スタジオっていろんなスタッフさんとすれ違うじゃないですか。その時、梶原さん、平気な顔して「おはようございます」って言ったんですよ! これ、今日仕事だって分かったんだな、と思って。長年の経験からスイッチ入ったんじゃないですか。で、楽屋に着いた後、頬っぺたをピシッとたたいたんですよ、僕。軽く、ピシッと。

梶原 そうですね(これは覚えている様子)。

竹村 そうしたら、目の色が変わったんですよ!!

梶原 腹も殴ったっていう。

竹村 腹は殴ってない(笑)。

梶原 そう? ボコボコにされたって聞いたけど。

竹村 いやいやいや(笑)。ピシッとやって、ちょっとキツイ言い方したんですよね。「しっかりして下さい」とか。

梶原 うん。

竹村 そしたら、ね、目の色が変わったんです。楽屋でピシッとやられて、「あ、今日だ! 収録だ!」と思ったんじゃないですかね。それから、普通に話せるようになった。

梶原 ところがね、これ、一つも覚えてないんですよ。収録の場所も、徹子さんが目の前にいたということも、何も覚えていないんですよね。よくそれで……。

竹村 だからあの時、メガネしてないんですよ。何も持ってこなかったんです。

梶原 そうです、そうです。忘れちゃったんです。

竹村 で、収録が終わったら、「ご飯食べに行こうよ」とか言い出した。

梶原 本当に?

竹村 いやいや、「ご飯食べにっていっても梶原さん、何も持ってないじゃないですか」って言って帰ったんですよ。収録に向かう車の中で泣いて叫んだのは、久々のテレビの収録でプレッシャーがあったんだと思います。それでもう頭がパンクしちゃったような気がしますね。

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