「なんで俺がこんな病気に!」「収録に向かう途中に泣き叫び…」 アルツハイマーを告白した梶原しげるが語る前兆と黒柳徹子への感謝

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アルツハイマーに逆らわない

竹村 抗認知症薬のドネペジル、ガランタミン、そして貼り薬のイクセロンパッチは副作用の消化器障害が出てしまったので今は中止しています。

梶原 あと、先生が「良い薬もできまして」という話をしてくれまして。あの薬、何ていいましたっけ?

竹村 レカネマブ。

梶原 それが出たっていうので、「じゃあそれ待とう」という感じでしたね。自分、今、73歳ですか。73歳になって、若い人ができることができないんですけど、そんなに焦ったりはしていなくて、「とりあえずここまで来た」「ありがとう!」という感じですかね。もうこれ以上、若い人たちの中に、立ち入るのはやめようと思いましたね。それを老化っていうんでしょうけど。この、圧倒的な存在であるアルツハイマーというものを前にして、これに逆らわないという立場を取っているような気がしますね。克服しようとか、ねじ伏せようとか「アルツハイマーがなんだ」っていうのではなく、もうネタにするくらいの感じですかね。そもそも、根本治療なんてものは今はないわけですから。脳みそのある部分を削り取れば済むっていうものでもないですもんね。

「奥様の言葉に大爆笑」

竹村 でも、最近はだいぶん落ち着きましたよね、梶原さん。なんか一段、階段上がったような気がします。

梶原 何の?

竹村 前は、ひどい時は、「なんで俺がこんな病気になったんだ!」って自分をずーっと責めてたんですよ。覚えていないかもしれないですけど。

梶原 うーん(思い出せないような表情)。

竹村 梶原さんの場合は、あの、全くおおらかな奥様のサポートのおかげ、というのもすごくあると思います。奥様が「パパの病気はいいよね、覚えてないって言えばいいんだもん」と言っていると聞いた時、大爆笑しちゃったんですよ。いいこと言うな~と思って。そういう奥様の支えがあり、あと、事務所のスタッフも、僕を含めておりますから。これ、ご家族の中だけでやってると大変だと思います。

梶原 そうだね。大変だねぇ。うん。ありがたいことにね。

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