TBS「ジョンソン」不評のウラで戦略ミスの声 今後も伝説的バラエティの呪縛に苦しむのか

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“伝説的バラエティ「リンカーン」の後継番組”という鳴り物入りで、10月23日にスタートした「ジョンソン」(TBS)。初回は「リンカーン」の人気企画でもあった「芸人大運動会」だったが、これがなぜか不評で……。

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 ちなみに「リンカーン」は、“芸人の芸人による芸人のための番組”をコンセプトに、2005年10月から13年9月までの8年間続いたバラエティ番組だ。民放ディレクターは言う。

「ダウンタウン(浜田雅功・松本人志)の司会で、さまぁ~ず(三村マサカズ・大竹一樹)、雨上がり決死隊(宮迫博之・蛍原徹)、キャイ~ン(天野ひろゆき・ウド鈴木)、山口智充という、当時人気の9人がメインの番組で、贅沢なキャスティングが話題になりました。通常の6000倍もある量のお好み焼きを作るバカバカしくも大掛かりな企画や、番組に不満を持つ芸人がレギュラー陣に説教する企画など、体を張った内容に業界人や芸人が注目していました」

 不定期放送の特番だった「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」(日本テレビ)をレギュラー番組にしたようなものだろうか。

「似たような企画もありましたが、レギュラー陣がいずれも冠番組を持つ中堅芸人というのが大きな違いで、彼らが体を張るのかという驚きもありました。さらに、みな同世代とはいえ、ダウンタウンの実力とカリスマ性は突出していたので、ゲーム途中で理不尽とも思えるルール変更にもレギュラー陣は従い、浜ちゃんの罵声にも耐えた。視聴者もそれを理解していたので、ダウンタウンのお笑い番組として見られていたと思います。番組は8年で終わりましたが、視聴率は良かった。レギュラー陣がさらに売れて忙しくなりすぎたのが番組終了の原因と言われています」

 その伝説的番組を10年ぶりに復活させたのが「ジョンソン」だ。

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