「飛び降りて死にたいくらい」元力士が琴欧洲・鳴戸部屋のパワハラを告発 「兄弟子にけがした腕を折られそうに」
“見て見ぬふり”
モンゴル出身の欧勝馬は日体大の4年時、学生横綱に輝いている。21年に初土俵を踏んだ後、早くも翌年には十両へと昇進。実力は申し分ないが、かねて素行が問題視されてきたとのこと。前出の鳴戸部屋関係者が明かすには、
「欧勝馬は部屋の力士を仲間だと思っていない。特に関取になってからは態度がひどく、兄弟子を“オマエ”呼ばわり。安齋の他にもけがした部位を執拗に狙われたり、上から乗っかられ胸骨を折られたりした被害者が何人もいます」
安齋は鳴戸親方の非をこう訴える。
「親方は欧勝馬の非道な行いを見て見ぬふりでした。稽古で明らかにやり過ぎている時、下を向いて目に入れないようにしているんです。耐え切れなくなった私は8月14日に部屋を飛び出しました。その後、親方と話し合いましたが、“昔はそういうものだった”と言われた挙句、夜逃げを叱られる始末でした。欧勝馬から守ってやるという言葉は最後まで一切なく、引退を決意したんです」
安齋の断髪式は9月5日に開かれ、写真を撮ることすら許されず、ものの5分で終わった。
鳴戸親方の携帯を鳴らすと、こちらが名乗った瞬間に切られてしまう。質問状への回答もない。
かつての弟子の心の叫びに、どうかがっぷり四つで応えてくれまいか。