「飛び降りて死にたいくらい」元力士が琴欧洲・鳴戸部屋のパワハラを告発 「兄弟子にけがした腕を折られそうに」
元大関琴欧洲の鳴戸親方(40)が率いる鳴戸部屋で8月以降、引退する力士が相次いでいる。原因は、部屋唯一の関取である十両欧勝馬(26)の粗暴な振る舞いと、それをとがめられない親方の両方にあるという。元所属力士が内情を告発する。
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ブルガリア出身の鳴戸親方は現役時代、身長204センチの恵まれた体躯で100キロ以上ともいわれる驚異的な握力を誇った。初土俵から3年後の2005年に大関となるスピード昇進を果たしたが、その後は伸び悩んだ。
「琴欧洲は規格外の身体能力で将来を嘱望されていましたが、いかんせん気が弱かった。ここ一番で硬くなり、ちりを切る腕が震えてしまう。かど番を7度経験し13年に大関から陥落。翌14年に引退した後、現在の鳴戸部屋を17年に設立しました」(スポーツ紙記者)
「飛び降りて死にたいくらいの精神状態だった」
そんな気の弱さがたたってか、鳴戸部屋は収拾がつかないほど荒れた事態に陥っているという。
「8月に北欧山(26)、9月に櫻井(26)と安齋(21)という3人の幕下が立て続けに辞めてしまいました。中でも安齋は若く、関取を狙える実力があったにもかかわらず、夜逃げの末の引退でした。さらにいま2人が引退の意向を申し出ています。若い衆たちは、欧勝馬の度を越したシゴキが許される部屋の現状に辟易しているのです」(鳴戸部屋関係者)
そこで、安齋のもとを訪ねてみると、
「本当はまだ相撲をとりたかったけれど、飛び降りて死にたいくらいの精神状態だったんです。正しい引退理由が説明されていないので、誤解を生むのを避けるためにもお話ししたい」
と語り、こう続けるのだった。
「欧勝馬が稽古で暴力的な攻撃をしかけてきました。具体的には、けがで手術した後の右肘をわざと狙って腕を抱え込み、折ろうとしてくる。こちらは再起不能にならないように、力を抜いて倒れるしかない。でもそうすると、“やる気あんのか”と罵声を浴びせてくるんです」
稽古で負けた腹いせに張り差しを食らわされ、それが右目に入り、視力が落ちたこともあったとか。
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