総額約10億円! サントリー新浪社長、ローソン時代の「ハワイ豪華コンドミニアム」私物化疑惑 元役員が重大証言「自分の子どもが来るから、と」

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総額約10億円の不動産を購入

 サントリーHD社長にして経済同友会代表幹事の新浪剛史氏(64)。ジャニーズ問題では財界のリーダーとしての存在感を示した格好だが、果たして彼にはその資格があるのだろうか。「週刊新潮」(10月26日号)は、新浪氏がローソン社長時代にハワイの高級コンドミニアムを複数購入し、その使途が判然としないことをすでに報じているが、疑惑はより深まった。新浪氏が物件を“私的改装”するように指示していたと、元役員が証言したのだ。

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 三菱商事を経て、2002年からローソン社長、14年からはサントリーの社長を務めている新浪氏。彼はローソン社長時代に、具体的には07年から11年にかけて、いずれも億単位のハワイの高級コンドミニアムをローソン名義で4戸購入している。「週刊新潮」の取材に対し、新浪氏はサントリーを通じて「社員の保養施設」と回答したのだが、ローソン元幹部は、

「物件の場所や名前まで把握している人は新浪さんとその側近くらいです」

 と語り、「社員が知らない社員の保養施設」という謎が浮かび上がってきた――これが、ここまで「週刊新潮」が報じてきたあらましである。

 そして今回、さらに取材を進めると、「新浪ローソン」は13年にも超高級コンドミニアムである「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチ」の一室を購入していたことが新たに判明。しかし、この物件を含めた計5戸、総計約10億円の「保養施設」を購入したことは、有価証券報告書にも会社のホームページにも記載されていない。まるでそれらの存在を「隠す」かのように全く情報を公開していないのは不可解という他ないのである。取材を進めるほどに謎が深まるのだが、その過程で新たに“重要証言”に行き当たった。

「子どもが来たら危ないから」

「11年か12年ごろ、ハワイにあるローソン店舗を新浪さんが視察した時、同行しました」

 そう話すのは、ローソンの元役員である。

「その時、新浪さんに連れて行かれたというか、いきがかり上ついて行くことになったのが“ハワイの保養所”でした。保養所というのは新浪さんが言っているだけで、ローソン社員で実際にそこに入ったことがある人はほとんどいないと思います」

 この元役員が訪れたのは、11年に購入された、「ザ・ウォーターマーク」のペントハウスと思われる。

「私が“何ですかここは?”といったことを聞いたら新浪さんは“保養所だから使っていいんだよ”とは言っていたものの、われわれも使えるとは考えられなかったので、“本当ですか?”と聞き返した記憶があります」

 元役員が続けて語る。

「保養所なら、会社のパンフレットなどでオープンな形で社員が知ることができるようにしているはずだと思うのですが、少なくとも私は会社案内などにその保養所が載っているのを見たことがないです。広く社員が使えるとも聞いたことはありません。私が同行した時も、“新浪さんがプライベートで使うものなんだろうな”と感じました」

 それはなぜか。

「新浪さんはその物件を訪れた時、不動産屋のような人物にあれこれと指示を出していたのです。言っていたのは、『子どもが来るから改装しなきゃいけない』ということで、ベランダにある手すりについて、『もう少しこうしてくれないか。子どもが来たら危ないから』といったことを指示していました。私は新浪さんとその不動産屋のような人物のやりとりを横目で見ていました」(同)

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