貴乃花が知人に送った〈わたしはかたぎの血筋じゃない〉との“脅迫メール” なぜ恩人を裏切り続けるのか?
〈わたしはかたぎの血筋じゃないので〉
「本当に貴乃花は、なにを考えているのかわからない人間なんですよ」
そうあきれるのは、貴乃花とは旧知の間柄の人物(以下、知人)だ。
「忘れもしない、協会引退後の貴乃花が2019年5月19日に帝国ホテルで一般社団法人貴乃花道場の設立会見を開いた、その前日の深夜のこと。なんの前触れもなく、貴乃花から“脅迫”とも受け取れる内容のSMSが、私の携帯に届いたのです」
内容は以下のごとくだ。
〈わたしはかたぎの血筋じゃないのでA夫妻やらせてもらいます/知らぬ顔しててください/もう限界です/Bさん私カタギじゃないんです〉
A夫妻とは、事務所の社長夫妻のことで、Bさんはこの知人を指す。意味が取りづらいのだが、「かたぎの血筋じゃない」と自称する人物が「やらせてもらう」「限界」などと言うのだから穏やかではない。
知人が打ち明ける。
「貴乃花はメグ社長の夫から、貴乃花道場の立ち上げに際して多額の資金援助を受けています。その設立会見の前日に、社長夫妻とも付き合いのある自分に対して、夫妻を間接的に“脅迫”するような荒っぽい文面のメッセージを送ってきたので、心底驚きました。しかも、真偽は不明ですが彼は普段からやくざとの付き合いを仄(ほの)めかしていましたから、なおさらただ事ではないと感じました」
何を怒っているのか、理由もわからない。慌てて返事をしてなだめようとしたものの、元横綱からの返信内容はすべて要領を得ない。そこで会見当日、帝国ホテルの控室で貴乃花を捕まえて、直接真意を質したが「はあ、すいません」などと述べるにとどまり、なぜそんなメッセージを送ったのかについては終始口をつぐんだままだったという。
振り返れば、貴乃花の人生は親しい人との決別の歴史ともいえるだろう。婚約者、母親、兄、そして相撲協会、前妻、息子……11月2日発売の「週刊新潮」では、貴乃花がこれまで家族、恩人と離別してきた過去と、今回の独立騒動の裏側について4ページにわたって詳報する。
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