田中美久、柏木由紀ら“グラビアエース”が次々と…相次ぐ「48」卒業の痛手 10月のグラビアを振り返る

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今月の気になったグラビア

 最後に10月、気になったグラビアを紹介していきます。

 昔はこういうおバカな企画がテレビでも雑誌でもあったよなと思わせてくれたのが、週刊ポスト6日・13日合併号の「巨乳だらけのスポーツテスト」。6人の巨乳アイドルがビキニになって、50メートル走、上体そらしなどをする、言ってしまえばくだらないものなんですが、そういうものが久しくなくなっている今だからこそ、印象に残りました。またQRコードを読み取ればメイキング動画が見られ、さらにデジタル写真集も発売されるのは令和を感じさせました。

 週プレ10月2日発売号のインフルエンサー特集で登場した、るるたんの撮り下ろしも印象的でした。X(旧Twitter)のフォロワーが17万人を超える彼女は現役風俗嬢だからです。80年代には、ノーパン喫茶で働いていたところアイドル的な人気を得て写真集も出したイヴ、また90年代のフードルブーム時には風俗嬢が雑誌グラビアを飾ることはありました。が、ここ最近で現役で風俗で働いていると公言している方がアイドルと並びグラビアで取り上げられるのは珍しいケースです。るるたんはインタビューでも「楽しいから働いているコもいる」「風俗で働くコたちの希望になれたら」と風俗に対するネガティブなイメージを払拭したいと話しているのも印象的でした。

「週刊ヤングジャンプ」に掲載された12月発売の王林さんの写真集の先行グラビアがあまりにもスタイルがよくてびっくりしました。また同じ号で表紙を飾った“きすみん”こと天羽希純さんのグラビアもかわいい笑顔とセクシーなボディーと王道スタイルで可愛く、万人におすすめできるグラビアです。

 今月表紙でよかったのは「ヤングキング」の山田愛奈さん。肌にレタッチをかけず、おそらく無加工だと思うんですが、そのざらつきとこちらを見る強い目が印象的で、男性誌でなく女性誌的なアプローチに見えます。かつては不良漫画のイメージが強かった同誌が、スタイリッシュさもあるグラビアを展開しているというのも面白い。先月の表紙には「ヤングキングBULL」大和田南那さんを選びましたが、相変わらず「ヤングキング」のグラビアは他と一線を画していておすすめですので、ぜひ注目してみてください。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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