ジャニーズ新会社 そもそも登記が間に合わない、エージェント契約のメリットがあるのは大物のみ…早くも囁かれる難題
旧ジャニーズ事務所の後継組織となるエージェント新会社(以下、新会社)が、東山紀之社長(57)が10月2日の記者会見で設立期限とした11月2日までに旗揚げできそうにない。時間が足りない。一方で新会社は希望するタレントと契約するとしていたが、退所した嵐の二宮和也(40)とは再契約を念頭に置いた話し合いを続けている。引き留め工作と言われても仕方がない。新会社の約束事が次々と反故にされている。
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二宮の精神的負担になりかねない
二宮和也は10月24日、ファンクラブサイトでの動画を更新。同日をもって退所し、独立することを発表した。嵐としてのグループ活動は継続する。
「(9月7日の)1回目の事務所の会見以降、自分の活動にも多くの影響が起き始め、正直な話、僕も怖くなったし、不安な気持ちにもすごくなりました」(ファンクラブサイトの動画での二宮の言葉)
スポンサーやテレビ局などは、二宮ら旧ジャニーズ事務所のタレント個人を問題視しているわけではなく、ジャニー喜多川氏(2019年に87歳で死去)の性加害と補償の行方などを危惧している。だから、独立という選択は何ら不思議ではない。
分からないのは新会社の動き。東山社長は「希望するタレントと個別にエージェント契約を結ぶ」と公言していたが、退所した二宮とは再契約に向けた話し合いを継続している。まるで引き留め工作。二宮の精神的負担になりかねないのではないか。
11月2日までの会社設立は土台無理
ほかにも新会社には首を傾げる点がある。東山社長は10月2日の記者会見で「新会社を1カ月以内に立ち上げる」と表明したが、ファンクラブを通じての社名公募は締めきりが同月31日だ。
法務局に会社の登記申請を出してから登記登録が完了するまでに、早くても1週間はかかる。通常は2~3週間。ファンクラブに集まった社名候補の中から1つ選ぶのにも数日かかるだろう。公言した11月2日までの会社設立は、土台無理だったのだ。
芸能事務所のベテラン社員たちは最初から疑問を抱いていた。
「社名をファンから募ったのはいいが、社名が決まらないと会社登記は出来ない。9月7日の記者会見で1度は社名を変更しないと表明したのも、ファンクラブ(旧「ジャニーズファミリークラブ」、現「ファミリークラブ」)の名称を変えたくなかったのが一因だろう。『ファンさえ離れなかったら、大丈夫』と考えているようだが、それがファン以外からの反感を買う理由になっているのではないか」(芸能事務所幹部)
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