「大人用の薬を砕いて子ども用に」「病院の9割で治療薬が足りない!」 前例のない「医薬品不足」はどうなる?

ドクター新潮 ライフ

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 どこに行っても薬が買えない。圧倒的に薬が足りない。ひとたび病になれば手厚い治療が受けられるはずの日本で、まさかの“医療崩壊”が起こりつつある。折しもインフルエンザ流行の兆しもあって不安は尽きない。いったい医療の最前線で何が起こっているのか。

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 朝晩になればヒンヤリとした空気が漂い、秋が深まっていくのを実感できるが、寒暖差が激しい季節は体調を崩しがちだ。国立感染症研究所などの調べでは、今月8日までの1週間、全国でインフルエンザと診断された人の数は前週より増加傾向で、12月上旬に大流行の恐れもあるそうだ。...

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