佐々木麟太郎の妹「秋羽さん」にもスカウトが熱視線 イチロータイプの好打者に争奪戦ぼっ発も

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気になる進路は?

 1年生からセカンドのレギュラーを掴んだのも、野球に取り組む姿勢がとにかく真面目なことが評価されたのだろう。兄とは選手としてのスタイルも全く異なるが、こんな話も聞かれた。

「三塁線へのセーフティバントをやらせたら、巧いもんですよ。投手と三塁手のちょうど中間、それも白線で止まるような」(前出・同)

 俊足で堅守好打、実力も兼ね備えた女子野球界のスター候補と言われる彼女は、当然、女子チームを持つ阪神、巨人、埼玉西武のスカウトたちの目に留まった。阪神の北海道・東北担当スカウトが足繁く花巻東に通い続けたのは「麟太郎の妹も調査しているんじゃないか」という声も出ていたほどだ。

 たしかに「妹が入団」となれば、話題性は十分だ。先の全日本選手権では、優勝は阪神タイガースWomenと埼玉西武ライオンズ・レディースが決勝を争ったものの、読売ジャイアンツ女子チームがクラブチームに初戦で敗れ、神戸弘陵高校が年上のクラブチームに勝つなどの波乱もあった。もっとも、神戸弘陵高校は昨年9月の第13回全国高等学校女子硬式野球ユース大会で日本一になった強豪校でもある。つまり、高校、大学、クラブチーム、プロの実力は拮抗している。有望な高校生を獲得すれば、大学、クラブチーム、プロのチームは確実に戦力アップし、次シーズンの勢力分布図も一気に塗り替えられる状況にある。リードオフマンの秋羽さんを狙っているのは、プロ野球の女子チームだけではないようだ。

「オリックスは、OBから『女子チームを持ったらどうか?』と進言されたそうです。前向きな回答はなかったそうですが、いずれは12球団が女子チームを持つ時代になると思います。いち早く女子野球に参入した阪神、巨人、埼玉西武は看板選手が欲しいはず」(前出・在京球団スタッフ)

 阪神スカウトの熱心さは花巻東や、佐々木家にも伝わっている。秋羽さんは一部メディアの取材に「将来の目標はプロ」と答えているが、「進学」に強くこだわって兄の米留学を選択させた佐々木家の意向を考えれば、妹のプロ入りもスンナリとは決まらないのかもしれない。

「秋羽さんは学業も優秀ですよ」(前出・地元メディア関係者)

 米国の大学からMLBドラフトに掛かり、メジャーリーグに挑戦するのが麟太郎のプランなら、妹には有名大学に進学して、学生とプロの二足の草鞋を履く可能性もある。女子野球界は「まだまだこれから」なので、進路選択を制限させる事細かな規定はなく、ドラフト会議もまだ行われていない。選手獲得は自由競争だ。プロ、大学、クラブチームによる「韋駄天・秋羽さん」の大争奪戦が始まろうとしている。

デイリー新潮編集部

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