サルゴリラ キングオブコント優勝で出演オファー殺到でもそんなに喜べない事情

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売り時は3カ月

「例えば、昨年優勝した『ビスケットブラザーズ』は伸び悩んでいると思います。フリートークやエピソードトークでオモシロ芸人をアピールできず、キャラ立ちもいまひとつでした。今回、優勝トロフィーの返還で、久しぶりに彼らを見た気がしました」

「サルゴリラ」はいつまでに人気を得られればいいのだろう。

「11月と12月は鬼のようにテレビ出演のオファーが来ます。年明けの1月には優勝熱は冷めてきます」

 わずか3カ月、そんなに早いのか。

「12月には『M-グランプリ』と『THE W』のチャンピオンが誕生するため、そちらに話題と人気が取られてしまいます。そのため12月までのテレビ出演で、テレビマンに“面白い”“使える”と認められることが重要になります」

「M-グランプリ2021」チャンピオンの「錦鯉」は、当初は苦労人のおじさんコンビとして注目された。

「スキンヘッドの長谷川雅紀(52)のクセのあるキャラが子供ウケしてハマったこと、見た目は地味な渡辺隆(45)の笑いのセンスも高く評価され、芸人仲間の後押しもあって成功したのだと思います」

「サルゴリラ」もキングオブコント最年長キングという苦労人。ウリは多いのでは?

仲間の後押しはある

「今回優勝したのは、ボケ役の児玉のキャラ設定と演技力がハマったおかげと見ています。ボケのセンスが光るネタで、児玉のキャラがウケた。しかし、2人のキャラが立つほどではなかったので、まだ“笑いの武器”が見えてこない。ツッコミが鋭いとか、ボケが奇抜でクセがある、エピソードトークが面白い、見た目のキャラがハマるとか……コントが上手いという他にバラエティで必要とされる実力はまだ見えていません」

 それでも芸人仲間の後押しは期待できるという。

「彼らは以前、『ジューシーズ』というトリオで活動しており、先輩のコント集団『ジョビジョバ』に可愛がられていました。リーダーのマギー(51)と劇作家で映画監督の福田雄一(55)のコントユニットの公演に出演したりしていたので、彼らにとっても感慨深いものがあるかもしれません。『平成ノブシコブシ』やムロツヨシ(47)など、『ジョビジョバ』と福田に可愛がられた芸人や俳優は売れるというジンクスもあります」

「ジューシーズ」を脱退したのが、お笑いタレントの「家事えもん」こと松橋周太呂(38)だ。他にも芸人仲間の後押しがある。

「児玉は『ピース』の又吉直樹(43)と『パンサー』の向井慧(37)と3人で一緒に暮らしていたという過去もあります。又吉は児玉のことをずっと天才と認めてきたそうで、自身のYouTubeでも彼のエピソードをネタにしてきました。今回の優勝を機に、児玉のエピソードの再放送も始まっています」

 下支えは十分だ。

「今回は全組のコントの出来が良かったのでライバルも多いかもしれませんが、まず注目されるのは優勝者の『サルゴリラ』。あとは本人たちがチャンスを活かせるかどうかです」

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