野村克也に「日本野球を変えた」と言わせた外国人選手とは? 「サイクル安打」も日本に紹介(小林信也)
野村克也が「日本の野球を変えた選手」と認めたのが、1964年阪急ブレーブスに入団したダリル・スペンサーだ。来日時に空港で、
「私は阪急を優勝させるために来た。私のバットと頭脳で必ず実現する」
とスペンサーが言った時、大半の報道陣は失笑した。当時阪急は優勝に程遠い弱小球団だったからだ。
翌65年から巨人の9連覇が始まるが、3年目の67年から3年続けて日本シリーズで巨人の前に立ちはだかり、V9時代最大のライバルとなったのが阪急だった。...