伝説のストリッパー「一条さゆり」の生き方 “反権力の象徴”と呼ばれた異例の裁判闘争と釜ヶ崎での寂しき晩年
「ストリップは大衆娯楽。猥褻にはあたらない」と主張して最高裁まで争ったストリッパーの一条さゆり(1927?~1997)。何度も警察に逮捕され、それでも舞台に立ち続けた彼女を支えていたものとは何か――。朝日新聞編集委員・小泉信一さんが様々なジャンルで活躍した人たちの人生の幕引きを前に抱いた諦念、無常観を探る連載「メメント・モリな人たち」。今回は「特出しの女王」にして「反権力の象徴」でもあった“伝説の踊り子”の生涯に迫ります。
虚か実か。芸能の本質とは、虚と実の微妙な間にある――。...