田中みな実「あざとくて何が悪いの?」卒業 「この人はどこまで欲深いんだろう」と思った瞬間とは

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「あざとい女性」をテーマにした恋愛トークバラエティ

 2020年に始まった「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日)は、テレビ朝日を代表する人気バラエティ番組である。これまでメインMCを務めていたのは、南海キャンディーズの山里亮太、元TBSアナウンサーの田中みな実、テレビ朝日アナウンサーの弘中綾香の3人だった。

 田中と弘中はアナウンサーの中でも「ぶりっ子」的な要素が強く、「あざとい」と言われることも多かった。番組開始当初は、そんな2人が「あざとい女性」をテーマにした恋愛トークバラエティでどのような化学反応を起こすのかが注目されていた。

 実際、この番組はすぐに評判を呼び、不動の地位を確立した。2023年9月に2人は番組を卒業して、新MCとして鈴木愛理が加わることになった。

 田中と弘中はどちらも「あざとい」と言われることがあるが、女性としての種類が違う。田中は自他共に認める「あざとさの絶対王者」である。意識的にも無意識的にもそれを貫いているタイプだ。

 一方、弘中は見た目と声質が幼いため、それだけであざといと思われやすいところがある。そのイメージを覆すようなストレートな物言いが面白がられているところからすると、自覚的にあざとく振る舞う場面は比較的少ないように見える。

「見て、今の私。なんにも実ってないの」

 過去の番組内では、自分自身が普段やっているあざといテクニックを田中が紹介するコーナーがあった。「さりげないボディタッチ」「上目遣い」「小声でささやく」など、数々の技を披露した後、「学ぶところが多いです」と感心する弘中に対して、田中はこう言い放った。

「違うの、これ、ずっとやってるじゃん。見て、今の私。なんにも実ってないの」

 誰もが羨む容姿を持ち、あざといテクニックを駆使する田中はいまだに独身。決して恋愛市場の勝者ではない。あざとさ一筋を貫いた田中を待ち受けていたのは「好きでもない人にモテてもしょうがない」という真理だった。ここで田中は「あざといは付け焼き刃」という名言を残した。

 田中がまさかの自虐ネタを切り出したのが、この日の番組のクライマックスだった。これを見て私は背筋が凍った。この人はどこまで欲深いんだろう、と思ったのだ。

 男性社会で評価され、たくましく生きのびるために、田中は「ぶりっ子キャラ」で世に出てきた。この時期には同性からの支持が少なく、「嫌いな女子アナ」ランキングの常連だった。いわゆる「あざとい女」の代表格のように思われていたのだ。

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