現世の寿命以上に死んだ後は長い? 横尾忠則が思い描く「死後の世界」

  • ブックマーク

 ここ1、2年の間に新聞のお悔やみ欄に記された友人、知人の数は驚くほど多く、ちょっと愕然としています。まあ自分自身が多くの死者を見送る老齢になった証拠かも知れません。それにしても死者は一体どこへ行ってしまったのだろう、このことは誰もが考えます。

 でも大抵の人は、死と同時に肉体が消滅してしまうので、肉体の一部である脳もその機能が停止し、死んだら無になると考えるのではないでしょうか。一理あるとは思いますが、僕はちょっと違う意見です。人間は肉体的存在であると同時に魂的(霊的)存在であると考えています。...

つづきを読む