栃木女子高生殺害、被害者が語っていた“家庭内トラブル” 容疑者は「中学生の時ヒステリーを」

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“殺人容疑で再逮捕”

 一方の安栖容疑者は父と母、祖母の4人で暮らす。航空自衛隊員だった祖父はすでに他界し、パソコン関係の仕事に就く兄は熊谷市の実家を出ている。

「達也君はコミュニケーションが苦手なタイプでした。中学生の時、他の小学校から来たやんちゃな子たちにからかわれ、“窓から飛び降りてやる”とヒステリーを起こしたことも。その時は皆で必死に止めたりで大変だったと聞きます」

 とは、小中学校時代の同級生の母親。そんなエキセントリックな安栖容疑者は20歳の時にも、ある事件を起こしていた。

「2015年、神奈川県横浜市で小学6年生の女児を車で連れ去ったとして、未成年者誘拐と強制わいせつの罪で起訴されたのです。安栖容疑者には翌16年、横浜地裁で懲役2年、保護観察付きの執行猶予4年、という判決が下っています」(前出の社会部記者)

 この時、裁判官は「被害女児が11歳だと認識していたことが推認され、卑劣で悪質だ」と述べたという。しかし、危険人物はしばらくして何事もなかったかのように野に放たれた。

「栃木県警は安栖容疑者が坂巻さんの死に深く関与したとして、殺人容疑で再逮捕することを視野に捜査を進めています」(同)

 こうなる前に悲劇を防ぐ手立てはなかったか。

週刊新潮 2023年11月2日号掲載

ワイド特集「心模様と秋の空」より

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