「頂き女子りりちゃん」共犯のホスト逮捕で始まる警察当局の「パパ活」「立ちんぼ」包囲網 “教祖”と呼ばれた「頂き女子」が語っていた「毒親」「イジメ」の過去

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「頂き女子」が告白した過去

 マニュアル内で真衣容疑者は、ターゲットの男性を「おぢ」、お金を払わせる手順を「魔法」と呼び、あくまで「ご厚意」として男性がみずからお金を払うよう仕向けることが重要と説いていた。具体的には「コロナで収入が減り、借金を抱えている」「家賃を滞納している」などの騙しの文句を紹介。その前提として「小さい頃から親と仲良くなかった」など、同情を買うようなプロフィール設定も推奨していた。しかし、なかには真衣容疑者の「真実」も含まれていたという。

「彼女自身、親との仲が良くなく、いわゆる“毒親”だったと話していました。学生時代にはイジメにも遭うなど、他者とのコミュニケーションがほとんどないまま育ったそうです。でもその分、人の顔色をうかがい、相手の心の機微を捉えるのに敏感になったようです。その後、家出をして知らない中年男性の家に泊めてもらうなどの生活を送っていた時、ホストクラブに足を踏み入れ、“キラキラした世界”に一瞬で心を奪われたといいます」(草下氏)

 そこでホストたちの巧みな話術も吸収して「教祖」と呼ばれるまでの騙しのテクニックを身につけたと見られている。

「結果的に騙し取った2億円のほとんどすべてがホストに渡っていたことになり、警察がホスト側も摘発に乗り出すキッカケをつくることになった。大金が飛び交い“無法地帯”と化しつつあるパパ活ブームへの抑制効果が期待される一方で、当局の締め付けが逆に“さらなるアングラ化を招く”との懸念も浮上しています」(草下氏)

 2億円ものカネを右から左にホストに注ぎ込んだ挙げ句、手元には何も残らなかった真衣容疑者。お金の価値を知ることなく、“悪銭身につかず”を地で行く転落劇である。

デイリー新潮編集部

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