巨人「ドラ1位指名」 水野雄仁スカウト部長の「正式発表ではなく、“報知愛”でリーク」に大ブーイング

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「ドラフト会議」で、巨人・阿部慎之助監督が日本ハム・新庄剛志監督とのサシのくじ引き勝負に競り勝ち、中央大学・西舘勇陽への交渉権を獲得した。復活へ向けた明るい兆しと祝福ムードだが、番記者たちはそうでもないという。「さんざん煙に巻いておいてあの言い草はひどい」。本番前日、水野雄仁スカウト部長が記者たちに言い放った「一言」に非難轟々なのだ。いったい何があった?

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今年は5球団が「事前公表」だった

 ドラフト会議の見どころは本番のくじ引きだけではない。事前に12球団で繰り広げられる駆け引きも醍醐味の一つ。誰を1位指名するかだけでなく、それを事前に公表するか否かである。

「先んじて公表すれば他球団への牽制にもなるが、“ダマテン”で構えればギリギリまで選択肢を残せる。直前ともなると激しい情報戦になって、我々記者たちも利用されます。同僚である他球団の番記者から様子を聞き出し、球団幹部に耳打ちすることもある」(某社デスク)

 昨年は9球団が1位指名を事前公表したが、今年は5球団と減った。理由は、

「今年は大学生投手が“豊作”で指名が被る展開が予想され、最後まで睨み合いが続いたからです。昨年は言葉が悪いですが“どんぐりの背比べ”で、うまくバラけた」(同)

「正式発表」ではなく「リーク」だった

 今年はまず広島が、10月13日に青山学院大学の常廣羽也斗を指名すると発表。2日前の24日には、西武が国学院大学の武内夏暉、前日の25日になって、中日がENEOSの度会隆輝、ソフトバンクが西武に被せて武内、と続いた。

 問題は巨人である。

「25日に事実上の公表をしたのですが、正式な発表ではなく、ある社への“リーク”だった」(同)

 スポーツ報知が25日朝刊で中央大学の西舘勇陽に「決定」と報じたのだ。スポーツニッポンも同日に一面で「濃厚」と打ったので1社独占とはならなかったが、問題視されているのは、その日、水野雄仁スカウト部長が行った記者団への説明である。いきなり姿を現すや、

「19年間報知さんに世話してもらったからね。『報知愛』がつい出ちゃった」

 おちゃらけながら、自らがリークしたと明かしたのだ。そして、報道が事実と認めるレクを始めた。

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