“覚悟のセミヌード”も奮わず… 今回は「裸」になった前田美里(27)、決断に込めた思い
「広まらないと意味がない」
――相当な覚悟をもって臨んだ写真集なのですね。
前田:出来上がった写真集は書店にも飾らせていただきましたし、パブで写真集のグラビアが雑誌に載ってすごく嬉しかったです。作品自体も自分的にはすごく納得のいくものになったんですけれど、コロナ禍が重なっていたこともあってイベントもできなかったですし、結局なかなか世に広まることがなく、悔しかったです。
――1冊目の写真集でもまた挫折が訪れる。
前田:芸能界で10年以上やってきて、いくら良い作品ができても、見てもらえない。広まらないと意味がないということをすごく実感しました。
――前田さんにとって立ちはだかるその壁を破るための手段がヌードだったんですね。一方でファンの方はヌードになることに対して、どういう反応をしましたか。
前田:今回のヌードよりも、クラウドファンディングをしていた時のセミヌードの方が反響は大きかったです。ファンの皆さんは露出への耐性がない中で、私が急に大胆になったので「大丈夫?」「無理してない?」と心配されることが多かったです。
でもその時に「作品に対してこういう思いで挑んでます」と伝えていましたし、今回の写真集でもファンの方には「こういう気持ちで私は挑んでます」と正直に伝えているので、心配はなかったです。
17歳と27歳の姉妹を一人二役で演じる
――写真集を作るということで、ボディメイクには取り組みましたか。
前田:前回の写真集を撮影してから2年ぐらい空いていたので、ピラティスに通いました。グラビアって、痩せすぎてもいけないし、ぽっちゃり過ぎてもちょっとあれだしで、いい塩梅がすごく難しいなって思いました。年齢を重ねてきて、女性らしい丸みは出てきたかなって思います。
――写真集では17歳と27歳の姉妹を一人二役で演じています。制服姿も見せていますね。
前田:グラビアの仕事をする時ってだいたい制服が多かったんですよ。10代の時から制服でしたし、20歳を超えてDVDの作品や舞台でも制服が結構多かったです。逆に大人っぽいグラビアをあんまり撮ったことがなかったので、新鮮でした。髪型で雰囲気を変えるだけで、自分ってこんなに変わるんだって発見もありました。
――写真集ではどの辺りのカットがお気に入りですか。
前田:制服カットはすごく好きです。今回、青山裕企さんに撮っていただいて、青山さんらしい躍動感がある写真も多かったです。
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