海外からも絶賛された「VIVANT」 続編制作は白紙状態、立ちはだかる難題とは何か

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高い平均視聴率と再生回数トップを記録

9位:フジテレビ「真夏のシンデレラ」第1回(313万9741回)

10位:第8回(311万3814回) 黒須駿(松坂桃李・35)と共にテントに捕らえられた憂助が、黒須を撃つように命じられるがわざと外す

11位:第3回(297万3293回) 憂助らのモンゴルへの脱出が成功。誤送金の実行役が太田梨歩と判明

「VIVANT」全10回の再生回数は合計3635万8516回。同じドラマを2度、3度と観る人は少数派なので、通常は視聴率が良いとTVerなどの再生数は低いが、そのセオリーを破った。全回の平均視聴率が個人全体で9.2%もありながら、一方でTVerなどの再生回数もトップなのは驚異的だ。

 ちなみに2023年4~6月期のTVer全配信番組を対象とした「番組再生数ランキング」でトップだったのは、フジテレビの春ドラマ「あなたがしてくれなくても」 (全11回)で約5481万回だが、全回の平均視聴率は個人全体2.8%(世帯5.5%)だった。

「VIVANT」は国内外、TVerなどで強い支持を受けている。続編をやらないとしたら、あまりにも勿体ないのではないか。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。大学時代は放送局の学生AD。1990年のスポーツニッポン新聞社入社後は放送記者クラブに所属し、文化社会部記者と同専門委員として放送界のニュース全般やドラマレビュー、各局関係者や出演者のインタビューを書く。2010年の退社後は毎日新聞出版社「サンデー毎日」の編集次長などを務め、2019年に独立。

デイリー新潮編集部

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