伊藤博文に命を救われた中国人青年が、日本亡命中に「わが国には国名がない」と驚愕したワケ

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 19世紀末から20世紀初頭にかけて、中国の近代化に悪戦苦闘し、生涯を捧げた梁啓超(りょうけいちょう)。今日的な範疇でいえば、ジャーナリストの草分け的な人物である。その思想に大きな影響を与えたのは、足かけ15年に及ぶ日本での亡命生活であった。

 なぜ梁啓超は日本に亡命したのか。そして、彼が日本で摂取し、中国で広めようとした「国家主義(ナショナリズム)」とは何だったのか。
 
 京都府立大学教授の岡本隆司さんの著書『悪党たちの中華帝国』では、梁啓超の思想と事跡を詳しくたどっている。...

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