「伊藤博文を中国皇帝の側近に起用せよ」――日本型の改革を目指した中国の天才思想家がたどった末路

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 日清戦争での大敗を受けて、中国でもいち早く明治日本をモデルにした改革を行おうとした知識人がいた。その名は康有為(こうゆうい)。著名な中国革命の父・孫文とほぼ同郷の出身にて、先輩にあたる。

 大胆にも伊藤博文を中国皇帝の側近に起用しようとしたが、根回し不足の性急な改革は各方面の反発を招き、彼が主導した「戊戌変法(ぼじゅつへんぽう)」はあえなく挫折することになる。

 はたして、康有為とはどのような思想家だったのか。京都府立大学教授の岡本隆司さんの著書『悪党たちの中華帝国』では、その事跡を詳しくたどっている。...

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