10人の若頭が一堂に集結 「6代目山口組」執行部を構成する組織のナンバー2による会合の中身とは?
若頭会
6代目山口組の執行部を構成する組織は10ほどあるが、最近、そのナンバー2が集まるいわゆる若頭会が開かれたという。具体的な中身とはどういったものだったのか?
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「若頭会」が開かれたのは10月4日のこと。6代目山口組の執行部を構成する組織のナンバー2が持ち回りで定期的に開催しているという。執行部の面々をまずはざっと見ておこう。
髙山清司若頭(3代目弘道会総裁)、森尾卯太男本部長(大同会会長)、藤井英治若頭補佐(5代目國粹会会長)、竹内照明若頭補佐(3代目弘道会会長)、安東美樹若頭補佐(2代目竹中組組長)、津田力若頭補佐(4代目倉本組組長)、薄葉政嘉若頭補佐(11代目平井一家総裁)、秋良東力若頭補佐(秋良連合会会長)、生野靖道若頭補佐(4代目石井一家総長)、青山千尋舎弟頭(2代目伊豆組組長)。
これらの組織のナンバー2にあたる若頭が集まって、折に触れて話し合いをしているということなのだが、今回は何が話し合われたのか。
今回の狙いとは?
「9月13日に4代目倉本組(本部:和歌山市)で行われた執行部会の内容を周知徹底しようというものだったようです。神戸山口組に対するもので、“末端の組員まで切り崩せ”ということですね」(NPO法人「五仁會」主宰の竹垣悟氏)
切り崩しに関してはアメとムチを使い分け、金銭的な面で篭絡することもあれば、武力行使でねじ伏せるということもあり得るのだという。アメとしては300万円とか500万円といったまとまった金を6代目側への移籍料として支払うこともあるとされる。
「切り崩し作戦は今に始まったことではありませんし、執行部会で決まったことについて若頭会を通じてさらに行き渡らせるという狙いあってのことだと思います。各地区の親分が自発的に集まったりすることは5代目時代にありましたが、若頭会のようなものは6代目になってからできたのではないかと記憶しています」(同)
若頭会は、上位下達をスムーズにシステマティックに進めるために設定されたということなのだろう。6代目山口組はこれまで以上に企業のようなスタイルを整えていると見るムキもあるのだが、それを象徴する例だと言えるかもしれない。
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