小池百合子都知事が「知事選まで樹木を伐採しないで」 神宮外苑再開発への反発に、またも自己保身
まさしく「機を見るに敏」が服を着て歩いているかのようである。東京都のもとで進んでいる明治神宮外苑の再開発事業への風当たりが強まったことで、いったん認可した計画に小池百合子知事が「待った」をかけた。その背景にあるのはやはり“自分ファースト”だというのだ。
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外苑の再開発事業は、東京都が今年2月に認可していた。が、9月12日には一転、代表事業者の三井不動産や明治神宮などに対し、
〈新ラグビー場敷地の既存樹木の伐採に着手する前までに、(中略)樹木の保全に関する具体的な見直し案をお示しください〉
などと要請。これを受け、今秋以降に予定されていた樹木の伐採は来年にずれ込むこととなった。
「亡くなった坂本龍一さんをはじめ、複数の著名人が再開発に異を唱えており、住民による認可取消訴訟も起きています。9月7日には国連ユネスコの諮問機関であるイコモスが“計画撤回”を求める要請を出しました。そこでは3千本以上の木が伐採される事態を“類例のない文化的遺産”の危機であると警告しています」(全国紙デスク)
事業者への“責任転嫁”
先月には、サザンオールスターズも再開発に疑問を呈する内容の新曲をリリース。桑田佳祐は自身のラジオ番組で、亡き坂本さんの思いを受け止めて曲を作ったなどと明かしていた。
こうした状況にあって、小池知事は大胆な“ちゃぶ台返し”をやってみせたのである。
「9月9日には『世界一受けたい授業』(日テレ系)に出演、都知事の仕事をアピールしていましたが、その直前にイコモスから警告が発せられ、面目が潰れてしまった。形勢不利となった小池さんは、事業者への“責任転嫁”を始めたのです。10月6日の定例会見では早速、都の緑を未来へ継承するプロジェクト“東京グリーンビズ”への取り組みを強化すると表明していました」(都政担当記者)
変わり身の早さは、さすがというべきか。
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