「お弁当一つに添加物が200種類も」 添加物を避けるための調味料の商品名をプロが解説

ドクター新潮 ライフ

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「食べ物こそが生活必需品」という意識の欠如

 でも、よく考えてほしいのです。人間は、スマホで音楽を聴かなくても、YouTubeを観なくても生きていけます。しかし、食べなければ生きていくことはできません。つまり、昔もいまも生活必需品の筆頭は食べ物で変わらないはずなのです。

 にもかかわらず、忙し過ぎるせいなのか、いつでも簡単にコンビニなどで食品を買えるようになったからなのか、いつの間にか「食べ物こそが生活必需品である」という意識が薄れているような気がしてなりません。だからこそ、コスパばかり意識して、安いけれど添加物塗れだったり、栄養価が低かったりする食事で腹を満たして済ませている。

 コスパを優先して健康を害するリスクを抱えるよりも、ミネパを重視して健康に生きる。これこそが、最終的にコスパ最悪の「早死に」を避ける道だと私は思うのです。そしてまさに、味覚の秋は食生活を見直す絶好の機会なのではないでしょうか。

中戸川 貢(なかとがわみつぐ)
加工食品ジャーナリスト。1969年生まれ。食品機械メーカー、清酒メーカー、お餅メーカー、醤油メーカー勤務を経て加工食品ジャーナリストに。一般社団法人「ナチュラル&ミネラル食品アドバイザー協会」の代表理事も務める。著書に『ワースト添加物 これだけは避けたい人気食品の見分け方』がある。

週刊新潮 2023年10月19日号掲載

特別読物「味覚の秋に“食品選びのプロ”が厳選 『添加物』を避けるための『調味料』の商品実名」より

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