月9「ONE DAY」超豪華なキャストなのに第2話で視聴率急落「とにかくストーリーが頭の中に…」
不必要な要素が多すぎて
「第2話では、さらにクロスカッティングが多用されていました。警視庁組織犯罪対策部の管理官・江口に会うため、容疑者・二宮が危険を冒して横浜署に潜入するシーンでは、迷い犬を探して横浜署にやって来た佐藤とのニアミスが交互に描かれてから、二宮と江口が対面する。『一体、どうなる?』というところで、大沢のレストランが強制的にカットイン。ところが、レストランのシーンはコメディ要素が強いので、それまでのスピード感や緊張感が一気になくなります。さらに、話の筋とは全く関係なさそうでいて、キャラが濃い総白髪の佐藤のキテレツとも言える衣装が、また興を削いでいく。大沢のレストラン警備に残った番犬のような警察官も執拗に映し出されますが、何の意味があるのかさっぱりわからない。とにかく話が頭に入らないんです。不必要な描写が多過ぎで、私などはストーリーに集中できませんでした」
神奈川県警の間抜けっぷりも印象に残った。二宮を乗せた逃走車を多数のパトカーで追いながら捕まえることができす、市内を走って逃げる二宮も、警察署に現れた二宮も、取り逃がした。
「二宮の演じる役柄が、それほど運動神経抜群ということなのでしょう。同じく第2話では、中谷が学生時代の二宮と知り合いで、記憶力も抜群だったことが明かされます。そして、当時、名乗っていた名前も違うものだった……。これらは『VIVANT』で堺雅人が演じた主人公とそっくりです。ネット上では、二宮は『“別班”なのか?』とまで言われていますが、『VIVANT』ほどの盛り上がりにはなっていません。前作『真夏のシンデレラ』は、視聴率は悪かったもののお気楽さがあり、素人でもツッコミどころが多かった。さらに、主演の森七菜や間宮祥太朗、神尾楓珠らは“目の保養”にもなったので、TVerではそれなりの人気コンテンツとなりましたが、『ONE DAY』はそうもいかないでしょう」
3人の接点が早くも
第2話では「大沢は中谷の元カレ?」と受け取れるシーンもあった。
「《全く関わりを持たない3人の男女》という割には、第2話で早くも3人に何らかの関係があったことがわかってしまいました。ラブストーリーなのか、ミステリーなのかはわかりませんが、3人のパートには見覚えがあります。二宮の逃亡者編はそのまま米国の連続ドラマ『逃亡者』、大沢のレストラン編は『グランメゾン東京』(TBS)や『王様のレストラン』(フジ)、中谷のキャスター編は『エルピス―希望、あるいは災い―』(フジ/カンテレ制作)を思い起こさせますが、それらと比べるのも……」
中谷がキャスターを務める報道番組「日曜NEWS11」は、12月24日に殺人事件ではなくクリスマス特集を放送するよう命じられている。24日の夜にクリスマス特集は遅すぎるのではないか、という素朴な疑問も浮かぶ。
「制作スタッフは、一流の役者たちの魅力を最大限に引き出し、視聴者をストーリーに引き込ませるという原点・初心に戻ったほうがいいと思います」