麻生太郎副総裁の“ご乱心”に自民党内部でも「老害」との声が 狙いは息子の出馬への準備か

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公明党の反発は必至

 もはや“ご乱心”に見えなくもないが、コトが計算通りに進むかは不透明だ。

「当の将豊さんは日本青年会議所(JC)の会頭職にあり、任期は今年の12月末まで。岸田総理が年内に解散すると、将豊さんは任期満了目前で辞任することになる。衆院選でJCの支援を期待する将豊さんは、身勝手な理由で古巣に迷惑をかけたくないはずです」

 一方で“悪性腫瘍”扱いされた公明党の反発は必至。22日が投開票の衆参2補選では、自民候補の応援を控える構えと伝わる。

「党内には“公明党を怒らせて与党が補選を取りこぼすよう仕向け、総理の解散宣言を封じるという麻生さんの深謀遠慮が見え隠れする”との声もあります」

 そんな麻生氏に頼らざるを得ない総理の心中とは。

 岸田派幹部が耳打ちする。

「箸の上げ下ろしまで指示してきた麻生さんの引退は、来秋の総裁選における岸田総理の再選を危うくする。とはいえ、麻生さんの“岸田は総裁選の後まで解散できないだろ”という傲慢な態度に、総理は“なめるなよ。いまに見てろ”と、怒りを募らせていますよ」

 シン・暴走老人――。

週刊新潮 2023年10月19日号掲載

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