「妻ともここで出会いました」 立ちんぼ女子を「買う」男たちの事情
ここはまともな人には勧められないよ
公園歴が長いだけに、多くのトラブルにも遭遇してきたというA氏。淋病に3、4回かかり、財布からお金を抜かれたこともしばしばあった。
「だから、ここに来るときは2万円以下しか持たず、ホテル代を払って数千円程度しか残らないようにしている。それでも盗む子は盗むんだけどね。ただ、やられたことに気づいても、靴を持っていかれるよりはマシだと思うことにする。責めてもさらに気分が悪くなるから、バレてないと思わせてそのまま別れる。盗んだ子は次の日も平気で立ってるけど、出くわしたら自分から逃げるようにしているね」
A氏はこれからも特殊な欲望を満たすため、ここに通い続けると話す。
「ここはまともな人には勧められないよ。私は会社員でもなく、ただのアルバイトで失うものはないからやってる。どうせ結婚したくてしたわけじゃないから、妻にバレてもいいし。買春男を晒しているメディアやYouTuberもいるけど、そういうのをわざわざ見ている奴も自分と同レベルの屑だと思えば気にならないね」
自嘲気味に語るA氏だった。
後ろめたさはある
ジュンイチ氏(仮名・50歳)は、去年の冬から1か月に1、2回ほどここの女性たちを買っている。婚姻経験はなく、年収は600万円。来るようになった理由ときっかけは、インターネットと「退勤後の散歩コースの途中にあったから避けようがなかった」というものだ。
ジュンイチ氏は、ここの男性たちには珍しく、罪悪感を口にした。
「法を犯しているという後ろめたさはある。でも、あるから来ちゃうんだよ。遊んだ後は毎回、金がもったいなかったと後悔してるよ。病気うつされてねえだろうなと心配にもなるし。女の子たちは確定申告してないから俺の金はドブに捨てたようなものなんだけど、仕方ない」
かつてここに女性保護団体が訪れたときも、ジュンイチ氏は公園にいた。その姿をみて、罪悪感がさらに染み入った という。
「ああいう団体の活動を見ていたら、俺はこんなことやってていいのかなって思った。ほとほと自分が嫌になる。でも、やめたいけど、やめられないんだよ。やめられない理由? 性欲が強くて抑えられないから。あとは、単純に見ていて面白い。公園で女の子を物色してる男はどいつもこいつも目が血走っていて、俺もあんな顔してんのか、嫌だなと思うけどね」
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