立ちんぼ女子を「買う」男たちの事情 「婚活の憂さ晴らし」「恋人では得られない興奮を求めて」

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激安デートクラブのような感覚

 本稿で取り上げなかった人も含め、筆者が接触した男性たちの大半はインターネットやSNSがきっかけで「立ちんぼ女子」に興味を持ったと話していたことから、関心を煽るような取り上げ方は慎んだほうが良いように感じた。あまりにもこの場所が有名になりすぎたせいで、国内外から性を買う男性が殺到している状況なのだ。

 台湾から来たという男性は、「現地(台湾)のネットニュースで見て興味を持ってきた。できれば記念に遊んでいきたい」と話した。韓国からの観光客も同様に、「実際に遊ぶつもりはなくて、興味深いから見ているだけ」と言いつつ、2時間近くも周辺を徘徊していた。

 独身のトモヒロ氏(仮名・40代後半)もその1人で、インターネットをきっかけに大久保公園に通い始めて3か月ほどになると言った。以前からデートクラブを利用しており、風俗とは違って顔を見て女性を選べるという点に魅力を感じたのだという。

 立っている女性とはホテルに行くだけではなく、食事をしたりダーツバーやカラオケに行ったりする こともあるといった。

「激安デートクラブのような感覚ですね。あまり性欲の捌け口として見ていないっていうのかな。どうしてもホテルに行かなきゃいけないわけじゃないし、いろんな遊び方がある。もちろん、お手当はあげているよ。でも俺はケチだから、1回2000から3000円くらい。立ってても売れないから俺についてきてくれたのかもしれない。時々、『他の人は1(万円)くれたよ』って言われるけどね。立っている子に食料やお酒を買ってあげることもある。同情ではなく、自分が楽しみたいからやってる」

 ホテルに行く場合は1回15000円。女性との交際費やお手当を含めると、月に費やす額は10万円ほどだ。職業はサラリーマンで、年収は最も良いときで800万円台。貯金は数千万円あり、老後の心配も一応ない状態だという。

「でも、この調子じゃFIRE(※定年を待たずにリタイアして貯蓄を資産運用しながら生活すること)はできないね」

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