立ちんぼ女子を「買う」男たちの事情 「婚活の憂さ晴らし」「恋人では得られない興奮を求めて」
彼女とは興奮度が違う
ナオト氏(仮名・47歳)は、公園に来るのは2年ぶりだという。しょっちゅう通りかかっていたが、2年ぶりに女性と遊ぼうと声をかけたのが、幸か不幸か筆者だった。前日の晩にインターネットで見かけ、「まだやってるんか」と思い、覗きに来たのだと話す。
「予算は前回と同じく1万円。普段は風俗はあまり行かない。緊張するし、本番ができないから。僕は本番重視だから、安くて本番ができる公園は魅力的。でも、必ず女性を買いたかったわけではなくて、ただ寄ってみただけ。今日は(筆者に声をかけられ)もうこれでいいかなって思っちゃった」
ナオト氏には遠距離恋愛中の彼女がいる。近々、結婚する予定だという。
「彼女に対する罪悪感は、多少はある。けど、外でする行為は彼女とは興奮度が違う。彼女とはもう5年以上付き合ってるから、盛り上がらなくて」
違法行為に加担している件に関しては「危機感も少しはあったけど、(筆者から伝えられるまで)深く考えてなかった」と話す。
前出のとおり、逮捕された立ちんぼ女性の4割はホストクラブ代などを稼ぐことが動機だったとされている。すると、残りの大半は生活苦や何らかの事情を抱えた女性たちということになる。
それについて「貧困だからといって、健全なアルバイトではなく、こういうことで稼ぐのはダメですね」というナオト氏のコメントに、筆者は混乱してしまった。もし結婚後に娘が生まれ、あそこに立つようになったらどうする? と聞くと、「それは考えたくない」と話した。
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