関ジャニ「安田章大」を東京芸術劇場の客席で目撃 例の問題で窮地だが「演劇俳優として十分やっていける」
10月1日、東京・池袋の東京芸術劇場の客席で、意外な人物が目撃された。アイドルグループ・関ジャニ∞の安田章大(39)が、この日、千秋楽を迎えたタカハ劇団の舞台「ヒトラーを画家にする話」(作・演出:高羽彩)を観劇していたという。
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ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏による性加害問題の影響で、社名のみならず関ジャニ∞やジャニーズWESTもグループ名を変えざるを得なくなった。関ジャニ∞は12日、ファンクラブ会員向けサイトに動画を投稿し、新しいグループ名の候補を2つに絞ったことを報告している。
「関ジャニ8」の結成から21年、「関ジャニ∞」としてCDデビューしてから19年、グループは相次ぐメンバーの脱退を経て、当初の8人から5人となった。中でもメインボーカルから作詞・作曲、楽曲のアレンジまでこなす安田は、グループの柱と言っていい。そんな彼が、なぜ観劇なのだろう。目撃したテレビマンは言う。
「関ジャニのメンバーはアイドルやロックバンドとしての活動のほか、役者の仕事にも力を入れています。村上信五(41)は主に司会業ですが、横山裕(42)は昨年のNHKの朝ドラ『舞いあがれ!』でヒロインの兄役を演じ、丸山隆平(39)や大倉忠義(38)も多くのドラマや舞台に出演しています。中でも安田は、舞台の活動に熱心です。今回も1人で観ていたようです。いつものサングラスにロン毛なので目立っていましたが、気づいている人ほとんどいませんでした」
いつ頃から舞台にはまったのだろう。
「ジャニーズは東京グローブ座(新宿・百人町)を傘下に持っているほどなので、元々ミュージカルなどにも熱心なのですが、安田が芝居に向き合うきっかけになったのは、2009年に初めて主演を務めた舞台『カゴツルベ』(作・演出:毛利亘宏、青山劇場ほか)だそうです」
後に「日経エンタテインメント」(14年11月号)のインタビューでこう答えている。
手術後、さらに舞台に
《周りの人から「安田で本当に大丈夫か」って言われてたことも知ってた。経験がなくても座長をやるからには背負うものが大きいし、周りに迷惑を掛けたことが悔しかったし、力をつけなきゃと思いました》
――5年後の14年には舞台「ジュリエット通り」(作・演出:岩松了、シアターコクーンほか)で主演するのだが、
《主演を張らせていただけるのはすごく光栄ですが、僕に実力があるから任されたとは思っていません。もちろん全力で挑みますが、説得力も表現力も、まだまだ足りていない。共演の風間杜夫さんたちから学ぶばかりの日が続いています》
なかなか謙虚な人だ。
「人柄の良さは業界でもよく知られています。そんな彼にも苦労がありました。17年、脳に野球ボールほどの腫瘍が見つかり手術。その後遺症の光過敏によりサングラスを常用していますが、そのためドラマや映画といった映像作品は難しくなり、より舞台へと近づいたようです」
今年は7月から8月にかけて、唐十郎(83)原作の「少女都市からの呼び声」(演出:金守珍、HEATER MILANO-Zaほか)に主演している。
「彼が唐さんの大ファンだということを劇団・新宿梁山泊を主宰する金守珍さん(68)が知っていたため声を掛けたそうです。唐作品のファンになったのは、14年の『ジュリエット通り』で唐さんの息子である大鶴佐助(29 )と共演して仲良くなり、劇団・唐組のテント芝居に誘われたことがきっかけだといいます」
芝居仲間のネットワークが広がっているようだ。タカハ劇団とはどんな劇団なのだろう。
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