東京と高知の2拠点生活を送る歌人・岡本真帆が東京に来たら絶対に映画館に行く理由 「高知では往復5時間と9千円がかかる」
映画館まで片道2時間半
第1歌集『水上バス浅草行き』を昨年刊行し、令和の短歌ブームの火付け役ともいえる歌人・岡本真帆さん。高知県に住まい、2カ月に1度上京する2拠点生活を送る彼女が、東京を訪れる度に足繁く通うのは映画館だという。ささやかな日常を歌に描きとる彼女は、数々の作品をどう味わうのか。
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渋谷区の会社に勤めながら、高知県四万十市で暮らす2拠点生活をしている。フルリモートで働き、だいたい2カ月に1度東京にやってくるのだが、東京滞在中私には通わなければならない場所がある。...