Dragon Ash・Kjや篠原涼子ら「円満離婚」アピールの不思議 いいとこ取りに見えるコメントの本当の意図は

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

おバカから美魔女へ 「幼児性」を時代ごとに変換してきた篠原涼子の巧みなイメージ戦略

「いつまでも少年のよう」と言われる男性アーティストは多いが、「いつまでも少女のよう」と言われ続ける女優は少ない。けれども篠原さんはある意味、幼さを武器に活躍してきた女性だと思うのだ。

「ダウンタウンのごっつええ感じ」でブレイクしたときは、おバカキャラだった篠原さん。それが今や、仕事のできる美魔女的な役で引っ張りだこである。私生活では二回り年上の市村正親さんとの略奪婚疑惑がささやかれたが、離婚時には年下の韓国人男性アイドルとの不倫をほのめかす記事が出た。どちらも否定したが、市村さんと婚姻中も既婚俳優や飲食店経営者とのデートが報じられていただけに、どこか男性との距離感が近い人なのかもしれない。

 おバカキャラから、奔放な人妻へ。まったく異なるイメージだが、「考えが足りない、周囲がどう思うかという想像力がない」子どもっぽさは共通しているともいえる。その幼さを、時代に合わせて使い分けてきたのが篠原さんではないか。不倫疑惑もどこ吹く風、周囲のアラフィフ女優たちがみな主人公の母親役にシフトする中で、今期ドラマでも堂々主役を張っている。

 そして彼女も「円満離婚」をアピールしている一人だ。親権は市村さんが持っているが、たまに篠原さんがお子さんのお弁当を作ることもあるとのこと。子どもの世話は年老いた元夫にまかせて、自分は自由でいいわね、と白い目も向けられているようだが、それくらい気にしない図太さがなければ女優はやっていけない。幼さを武器にしてきた彼女にとっては、ワガママなイメージさえ悪女感を押し上げると思っていても不思議はないだろう。

「円満離婚」アピールに潜む親心!?  共通項はデビュー間もない2世の存在

 自由も欲しいが好感度も捨てたくない。爽やかな文面の割に、読後には強欲さしか印象に残らない「円満離婚」コメント。ただKjさんも篠原さんも、周囲を顧みない幼さゆえに「円満離婚」を主張している、と断じるのは早計かもしれない。二人の共通点はもうひとつ、息子が芸能界デビューしたばかりという点が挙げられる。

 家族という単位ではなく、デビューしたばかりの有望な若手を支援するチーム。Kjさんの「チーム」発言は、そういう意味なのだとすればまだ理解できる。市村さんや篠原さんも、「これからはそれぞれ役者として、親として、新たなカタチのパートナーとなり、子どもを支えていきたいと思います」とコメントを発表していた。

 芸能界は今やどこを向いても2世だらけ。親の全面的なバックアップがなくては、七光りどころではなく2世の中で埋もれてしまう。夫婦関係が崩れたからといって、わが子の大ブレイクのための資金と人脈まで半減しては意味がないと思う点は一致するのではないだろうか。2世売り出し計画には完全合意、だからプロジェクトパートナーとしての円満契約を告げる宣言だとすれば腑に落ちる。

 一般社会では眉をひそめられるような幼さも、抜きんでた容姿と運を持つ人間たちにかかれば魅力に変わるもの。まさにKjさんや篠原さんはその体現者であるが、円満離婚アピールには、能天気なワガママさだけでなく老獪な戦略も隠れているのかもしれない。

冨士海ネコ(ライター)

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。