「日本のお笑い」に苦手意識があったライター・野村麻里がドハマりしたきっかけは? 「お笑いに覚える不快感を無視してはいけない」

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攻撃的な物言い、年功序列に嫌気が

『香港風味』『ひとりで食べたい』など多くの著書で人気を博す、ライターであり編集者でもある野村麻里さん。長く日本のお笑いに苦手意識があったが、昨年とある番組を見てもう一度ハマってしまったという。「ソロキャン」がつないだ不思議な縁と、野村さんがお笑いの世界に見る怖さとは。

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 もう長いこと、サブスクで映画とドラマばかり見ていた私は今、毎日、地上波の番組を見ている。

 なぜか? 日本のお笑いにハマったのだ。

 2002年の春、母の病気を理由に香港から帰国した当時、私は、昼は病院へ行き、夜はテレビを見るという生活を送っていた。...

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