「どうせ殴ったことになるやろ!」巨人・中田翔がメディアに口止めした「包帯でグルグル巻きになった右手」

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「どうせ殴ったことになるやろ!」

 唯一、記事にしたのはサンケイスポーツ。だが、FA権行使について熟考中という内容の記事中で3行だけだった。

〈今オフは休養日に自転車で子供を送迎する際に転倒。子供は無事だったが、自身は右手を負傷したため、この日は体幹トレーニングなど軽めの練習を行った〉

 骨がくっつくまで1カ月という重要な情報も入っていない。しかも、サンスポはこの日の中田の写真を、あえて右手が写らないカットを選んで掲載していた。

 このようにメディアは配慮を見せたものの、一部のファンにはバレバレだった。というのも、球場には大勢のファンが詰めかけていたし、有料のCS放送でも中継されていたからだ。〈翔さんの右手、どうしたの?〉という声もSNS上では飛び交っていた。

 中田は19日にもジャイアンツ球場に現れたが、ギプス姿のままだった。ここでもまずFA権の話に。中田はまだ熟考中で、家族を最優先に考えてから決めると語った。一通りFAの話が終わり、右手について改めて聞かれると、「10月終わるくらいにはギブスが外れるといいね」と語ったという。

 そして、前出のデスクによれば、こんな身勝手な言い分をぶちまけたのだった。

「別にもういいよ、なんでも」

「どうせ俺がちゃんと説明したって、世間では誰か殴ったってことになるでしょ。どうでもええわ、そんなこと」

「実際問題、記事にする話じゃない。プロ野球選手がオフにチャリでこけたってだけの話やからな!」

読売巨人軍からの回答

 そして、翌朝のスポーツ紙でも右手の話はスルーされたのだった。

 読売巨人軍に問い合わせると、下記の回答が文書で届いた。

〈中田翔選手は今月、自転車に乗っている際に路上の塀に接触して右手を受傷しましたが、今月14日の秋季練習開始からは、ジャイアンツ球場などでトレーニングを開始しています。本人は今月14日、報道陣の取材を受けた際、受傷の経緯を直接説明しています〉(広報部)

 報道陣に口止めした事実はあるか、という質問に対しては明確に回答せず、ケガの状態についても具体的な回答がなかった。

 スポーツメディアは“温情”で触れなかったのかもしれない。だが、野球選手のケガは重要な情報であり、本人が何と言おうとも書くべき話だろう。中田にしてもやましいことがないならば、正々堂々、言葉を尽くしてファンに説明すべきだ。過去に事件を起こしたのは、誰でもなく中田本人なのである。

デイリー新潮編集部

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